急病人が出たときの心がけ

体温の測り方

◆わきの下で測る

わきの下で測った体温の正常値は大体36.8℃とされていますが、体温には個人差、日内変動、年齢差があります。生理的に午前2時から6時が最低となり、午後5時から7時が最高となります。
小児は成人より0.5℃程度高く、老人ではやや低くなります。女性では月経周期に伴って変動することはよく知られています。運動したり、食事をしたあとも体温が高くなります。
赤ちゃんは厚着や暖房など環境の影響も受けやすいので、元気が良いのに熱がある場合は、水分をとらせ安静にしたあともう一度測定することも大切です。

◆測定の仕方

水銀体温計は測る前に35度以下に下げてから測ります。
わきの下の中心に水銀球部を当て、反対側の乳首に向けてしっかり挟み、反対側の手で測っているほうの腕を押さえて5分間は測ります。電子体温計は短時間で体温測定ができますが、測定した体温はあくまでも予測体温です。実際の体温より高めに表示されることはしばしばあります。
鼓膜で実測体温を数秒で測定できる耳式体温計もあります。ただ測定手技による体温のバラツキがあります。
わきの下に汗をかいているときは、水分の蒸発のために熱が奪われ、本当の体温より低くなりますので、よく汗を拭ってから測ります。
体温を測ったら、測った時刻と体温を必ずメモしておきます。
医師の診察を受ける場合はいつからどのくらいの熱があるのか正しく伝えましょう。

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